中崎北天満商工倶楽部

わたくしが、この商店街(天五中崎通商店街)に生まれて50年以上になります。

今思い返しますと幼い頃は店の前に、大阪座・旭座という封切映画館がございまして、最終上映が終わりますと両館より顧客があふれ出して、帰路につく前に商店街にて、買い物や飲食をしていただき、映画の娯楽の主役の時代には大変にぎやかでございました。

 

 

時は流れ、各家庭にテレビが普及すると共に映画業界は斜陽産業となり、映画館は相次いで廃業し、跡地が現在の黒崎講演になる頃には、商店街の来客は激減してしまいました。



梅田の地下街や阪急三番街を中心とした阪急界隈・大丸梅田の出店・戦後の闇市状態だった大阪駅前の再開発による一大商業ゾーンの出現等により、誰の目から見ても当商店街はなんの魅力ももたない商店街として写るようになりました。


そして、梅田北ヤード開発。 24万平方メートルの広大な敷地のJR貨物梅田駅の跡地には、梅田北ヤード再開発事業が進行し商業複合施設のグランフロント大阪が誕生しました。

商店街からわずか徒歩で15分場所です。

このまま何もしなければ、商店街が廃れていく「オーバーストアー」が一層加速していくでしょう。

 

 

 

■ブランド品、多品種大量生産の工場生産品が並ぶ商業複合施設と共存するには?

 

従来のアーケードを中心とした縦線の商店会という概念を捨て、

アーケードなど解体しても、地域の町を中心とする各団体や大学や専門学校などと連携しながら

面を中心とする商店会組織に変貌しなければ、明日はないと考えています。

そして、面の中で、優しさや温かさを感じるような人(お客様)とのつながりを育て

なければいけないと考えています。これは、営利主義の商業複合施設にはできないことです。

 

中崎北天満商工倶楽部はこのような思いを理念にし、地域協力によって誕生しました。

今後のますますの周辺地域の発展に寄与できるよう一層努力してまいる所存です。

 


中崎北天満を歩こう ♪なかざきさんぽ♪